アイソレーションって何?スポーツクライミング競技で選手がスマホを預ける理由
こんにちは、スクエアクライミングセンターです。
スポーツクライミングの大会を見ていると、「アイソレーション」という言葉を耳にすることがあります。
決勝に進んだ選手が、競技が始まる前に集められ、スマートフォンなどの通信機器を預ける。ほかの選手の登りも見られない。
これは、選手を閉じ込めるための厳しいルールではありません。全員ができるだけ公平な条件で課題に挑むための仕組みです。
クライミングでは、登る前にルートを観察し、「どの順番でホールドを取るか」「どこで休むか」「難しい動きをどう乗り越えるか」を考えます。ほかの選手の登りを見られると、成功した動きや失敗しやすい場所がわかってしまいますよね。
そこで準決勝や決勝などでは、選手が競技の情報に触れないよう、アイソレーション・ゾーンと呼ばれる待機場所で過ごします。
選手は決められた時間にアイソレーションへ入り、ほかの選手の競技を見ることなく、自分の出番を待ちます。そして競技前には、全員で壁を見て登り方を考える「オブザベーション」の時間が設けられます。
限られた時間で壁を読み、自分だけの登り方を組み立てる。アイソレーションがあるからこそ、競技では選手それぞれの観察力や判断力、そしてその場での対応力がよりはっきり表れます。
大会を観戦するときは、「この選手たちは、ほかの人の登りを知らない状態で挑んでいるんだ」と考えてみると、一本一本のトライがさらに面白く見えてくるかもしれません。
アイソレーション・ゾーンやオブザベーションは、日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)の競技規則でも定められている、競技の公平性を支える大切な仕組みです。 JMSCAスポーツクライミング競技規則
SCC





