テクニカル・インシデントとは?選手のミスではないトラブルが起きたとき
こんにちは、スクエアクライミングセンターです。
競技中、選手が落下したあとに、すぐ次の選手へ進まず、審判やスタッフが壁を確認する場面があります。
その理由のひとつが、テクニカル・インシデントです。
テクニカル・インシデントとは、選手自身の行為が原因ではないのに、競技へ不利益や不当な有利さを与えてしまうトラブルを指します。
たとえば、
・登っている途中でホールドが回転した
・ロープやビレイの不具合が競技に影響した
・壁や設備に問題が起きた
といったケースです。
クライミング競技は、一手の差で順位が決まる世界です。選手の実力とは関係ない設備上の問題で結果が左右されてしまえば、公平な競技にはなりません。
そこで、選手やチームがテクニカル・インシデントを申し出て、審判が状況を確認します。認められた場合には、ルールに従って休憩後に再度のトライが認められることがあります。
ただし、「うまく登れなかったからやり直せる」という仕組みではありません。あくまで、選手の責任ではないトラブルによって競技が妨げられた場合のための制度です。
観戦中に競技が一時止まったときは、単なる進行の遅れではなく、公平性と安全を守るための確認が行われているのかもしれません。
JMSCAの競技規則では、テクニカル・インシデントを「選手に不利益または不当な優位性をもたらす、その選手の行為の結果ではない事象」と定義しています。 JMSCAスポーツクライミング競技規則
SCC





