夏のトレーニングは、頑張りすぎないことも実力。クライマーの暑さ対策
こんにちは、スクエアクライミングセンターです。
夏は「この時期に強くなりたい」と思う一方で、いつもより体が重く感じたり、集中力が続かなかったりする季節です。
暑いからといって、トレーニングをすべて止める必要はありません。けれど、普段と同じ量・同じ強度で頑張り続けることだけが、よい夏のトレーニングではありません。リードクライミングの練習は特に気温の影響を受けるでしょう。(どこのリードクライミングジムも夏場はそうだとは思いますが…)
大切なのは、その日の体調と環境に合わせて、無理なく続けることです。
夏は“量”より“質”を意識する
暑い時期は、何本登ったか、どれだけ長くトレーニングしたかだけにこだわりすぎないようにしましょう。
たとえば、
- アップを丁寧にして、体を動かしやすくする
- 苦手なムーブを一つだけじっくり練習する
- オブザベーションに時間をかける
- 登ったあとの動画を見て、動きを振り返る
- 指や肩に負担を感じたら、早めに切り上げる
- なんなら思い切ってボルダーの練習のみに専念する
短い時間・期間でも、目的を決めて取り組めば、十分に意味のあるトレーニングになります。
「今日はたくさん登る日」ではなく、「今日は足の使い方を意識する日」と考えるだけでも、夏の練習は変わります。
室内でも、水分補給を忘れずに
クライミングジムは室内ですが、登っている間は全身を使い、汗もかきます。
環境省と厚生労働省は、室内でも暑さへの対策や、のどの渇きを感じる前からのこまめな水分補給を呼びかけています。 環境省:熱中症の予防方法と対処方法 厚生労働省:熱中症を防ぎましょう
「次の課題を登ってから飲もう」と思っているうちに、休憩を後回しにしてしまうこともあります。
登る前、休憩のたび、登り終えたあと。自分なりの水分補給のタイミングを決めておくと、忘れにくくなります。
“少し疲れている”日は、メニューを変える
夏は、睡眠不足、移動中の暑さ、学校や仕事の疲れなどで、思っている以上にコンディションが変わります。
そんな日は、無理に高難度課題へ挑戦するより、メニューを変えてみましょう。
- 登りやすい課題で体を動かす
- ストレッチや軽いアップを中心にする
- 仲間の登りを見て、ムーブを学ぶ
- 早めに終えて、次回の練習へつなげる
「今日は追い込めなかった」と思う必要はありません。自分の状態を見て、練習を調整できることも、長くクライミングを続ける力です。
体調の変化を、我慢しない
めまい、頭痛、吐き気、強いだるさなど、いつもと違う体調の変化があれば、登るのをやめて休みましょう。
環境省の暑さ指数(WBGT)による運動指針でも、暑さに応じて休憩や水分・塩分補給、運動の軽減・中止を行う必要があるとされています。特に暑さ指数が高い日は、激しい運動を避けることが重要です。 環境省:暑さ指数と運動に関する指針
「もう少しだけ」と無理をせず、体調に不安があるときはスタッフへお声がけください。
夏を越えた先の、自分の登りのために
夏のトレーニングは、短期間で結果を出すためだけのものではありません。
自分の体調を知る。
休憩の取り方を覚える。
苦手な動きを丁寧に練習する。
無理をしない判断ができるようになる。
そうした積み重ねが、秋以降のクライミングにもつながっていきます。
暑い夏こそ、自分の体と相談しながら心地よく長く続くトレーニングをしていきましょう。
SCC





